6月は梅雨の季節ということで、雨続きで毎日じめじめしています。
この時期に気を付けたいのは食中毒!
今月に入り、横浜市都筑区の仲町台駅にある韓国料理店/焼肉の「伽耶廊(かやらん)」が腸管出血性大腸菌 O-157の食中毒発生による営業停止をうけたのでお伝えします。
都筑区の焼肉屋で腸管出血性大腸菌 O-157 食中毒が発生!
横浜市保健所健康安全課 都筑福祉保健センター生活衛生課からの広報によると、2018年6月に横浜市内で食中毒が発生したとの報告がありました。
発生日は、6月3日(水)の夕方頃。
発生施設は、
都筑区仲町台駅より徒歩5分の場所にある韓国料理店/焼肉の「伽耶廊」となります。
O-157の発生原因と調査結果について
O-157で食中毒症状を発症した患者ですが、親戚14人の食事会にて仲町台の「伽耶廊」を利用したとのことです。
このうち、20代から60代の女性4人が下痢や腹痛などの食中毒の症状を訴え、医療機関で検査した結果、腸管出血性大腸菌のO-157が検出されました。
治療にあたった旭区内の医療機関から、腸管出血性大腸菌感染症発生届が旭福祉保健センターあてに食中毒-157の報告がなされたのは、6月13日と約10日あと。
これを受けて調査した結果はこちらの通りとなり、横浜市保健所は食中毒発生から約17日後の6月20 日(水)19 時15 分に、原因施設に対し営業禁止処分を実施しています。
- 患者の共通食は当該施設で提供された食事のみ。
- 患者の症状・潜伏時間は、腸管出血性大腸菌O157 の特徴と一致。
- 患者4人から腸管出血性大腸菌O157 が検出され、菌の遺伝子パターンが一致。(厚生労働省が6月15 日に発表した広域発生事案の腸管出血性大腸菌O157 とは異なる遺伝子パターン)
- 患者4人に、他に共通の感染経路はなし。
食中毒となった患者は回復傾向に
今回、食中毒になった4人のうち1人は現在も入院中ですが全員、回復に向かっているということで命に別状はなかったとのことです。横浜市によると、4人はこの店で食事をする前には食中毒の症状はなく、共通する店が1つしかなかったことから感染経路をこの店に特定しています。
なお、食中毒が発生した6月3日ですが、焼肉「伽耶廊」を利用されていたかたですが、93人いたとのことです。
今回、食中毒となった女性4人はすぐに発症したわけではなく、
4~8日後に、腹痛や下痢(血便)の症状が発症したとのことです。
なお、O-157の症状が発症した患者さんに対して提供されたメニューは、主に焼肉(上タン、カルビ、サガリハラミ、上ロース、炙りレバー)、ほうれん草サラダ、チョレギ、ナムル、さきイカのキムチ 等を食べられていたとのことでした。
<営業停止となった原因施設>
営 業 者 :株式会社エン・コーポレーション(横浜市神奈川区三ツ沢下町2-14)
代表取締役 李 龍昊(り りょんほ)
所 在 地 :横浜市都筑区仲町台2-1-12
名 称 :伽耶廊(かやらん)
業 種 :飲食店(一般食堂)
さいごに
横浜市では、焼肉「伽耶廊」を利用した後に消化器症状(腹痛、下痢等)があった方は、最寄りの区福祉保健センター生活衛生課へ連絡をもとめています。O-157に代表される食中毒ですが多くの場合、おおよそ3~5日の潜伏期間をおいて、頻回な水様便などの症状が現れます。
全く症状がない場合や、軽い腹痛・下痢のみで終わることもありますが、激しい腹痛を伴い、血便となることがあります。
このような症状のある場合には、自分の判断で下痢止めを飲まないで、直ちに医師の診察・指示を受けてほしいとのことです。
● 各区の福祉保健センター生活衛生課(受付:平日8時45 分から17 時)
- 鶴見区:045-510-1842、保土ケ谷区:045-334-6361
- 青葉区:045-978-2463、神奈川区:045-411-7141
- 旭区:045-954-6166、都筑区:045-948-2356
- 西区:045-320-8443、磯子区:045-750-2451
- 戸塚区:045-866-8474、中区:045-224-8337
- 金沢区:045-788-7871、栄区:045-894-6967
- 南区:045-341-1191、港北区:045-540-2371
- 泉区:045-800-2451、港南区:045-847-8444
- 緑区:045-930-2366、瀬谷区:045-367-5751