通常、大型家電量販店やデパートなどのショッピングモールには、駐車場に入ると駐車券を受け取り、時間に応じて駐車料金を支払います。
しかし、出口で駐車券を入れて、みんながそこでお財布を開いて、小銭を出して、入れて、領収書を受け取って・・・とやっていると、出口付近で時間をロスして混雑の原因に。
そこで、今では事前精算機を設置している駐車場も多いですよね。
でも、事前精算をしてもしなくても、出口に行くと、駐車券を入れなくても勝手にゲートが開くということがありました。
車の中に駐車場の精算機に入れれなかった駐車券が手元に残っているというのは私だけではないはず!
せっかく、事前精算精算機でお金を払って精算をしたのにと考えちゃうことも。
さて、2~3回同じ駐車場でそのケースに遭遇し、さすがに疑問に思うように。
そこで、どういう仕組みになっているのか気になり調べてみました!
そんな不思議な駐車場の仕組みをお伝えします。
駐車場のゲートが自動で開く不思議な仕組みとは
自動で出口のゲートが開く仕組みは、いたってシンプルでした。「車番認識システム」を利用しているとのこと。
つまりナンバープレートを入場時に撮影し、駐車券と紐づけて管理しているそうです。
車番認識システムとは
入口でナンバープレートを自動認識し、デジタルデータで記録。事前精算機で事前に精算すると、出口でナンバープレートを自動判別し、駐車券を出口精算機に入れることなく、ゲートバーが上がり、出場できます。
出場の時間を短縮し、出口での渋滞を緩和することができます。
具体的には、以下の流れのようです。
- 入庫時にゲートでナンバーを撮影し、自動認識。駐車券とひも付ける。
- 駐車券で清算すると、そのナンバーは清算されたもとする。
- 出庫時、ゲートでナンバーを撮影し、清算されたものは自動でゲートが開く。
こちらの仕組みは、アマノ株式会社の駐車場システムで実現しているようです。
自動化することによるメリット
シンプルな技術ですが、メリットはおおきいです。・出庫待ちの行列が緩和され、スムーズになる。
出口付近になって、駐車券が見つからない。また、支払う小銭がすぐに見つけれないということが無くなります。
出口付近は特に、一般道とつながるため混雑しがちです。
スムーズに出庫できると、周辺道路の渋滞緩和にもつながりますね。
・精算機に幅寄せしないでOK
運転が苦手な方には特にメリットを感じるのがこちら。
距離感がわかりずらい場所でも精算機に幅寄せしないで済むので、運転が苦手な方もラクに通過できます。
出口の精算機付近で、車がこすった跡を頻繁に見かけますがそういうのが無くなるのは運転者にとって大きなメリットになります。
なお、車のナンバープレートの自動読み取りに対応している駐車場でも自動出庫ができないケースもあります。
ナンバープレートの汚れ、折れ、曲がりなどで読み取れない場合等です。
ゲートが開かない時は、通常通り、精算済みの駐車券をゲートの精算機に挿入して出庫させる必要がありますのでご注意ください。
その他に駐車場で使われているシステム
他にも、『POS連動システム』というのもありました。
ショッピングモール内でお買い物をすると、POSレジシステムと連動することで、お買い物金額に応じて自動で駐車料金の割引きを行うことができる仕組みです。
豊洲にあるららぽーとTOKYOBAYでも導入されているこちらの仕組み。
お買い物の際に三井ショッピングカードを提示すれば、駐車券を持ち歩かなくても良い仕組みになっており、確かに便利です。
さいごに
昔ながらの駐車券にスタンプを押す仕組みのイメージがあった駐車場。混雑回避のために最新の技術が導入されていたのは知りませんでした。
なお、ナンバープレートの自動読み取りに対応しているかを公表しているショッピングモールはほとんどありません。
実は、ナンバープレートは専門の方が調べると、車の所有者を調べることができたのだとか。
ナンバープレートを写真で撮られて管理されているというのに抵抗を感じるためかもしれませんね。