横浜市都筑区にあるららぽーと横浜の隣にあった「パークシティLaLa横浜」の現状をお伝えします。
改めて、説明すると、パークシティLaLa横浜の解体工事に関して、マンション管理組合は、2016年9月19日に住民による建て替え決議集会を実施しました。
そこで、建て替えに必要な全所有者の5分の4以上の賛成を得たと発表し、全4棟の建て替えが正式に決定した次第です。
それでは、現状のパークシティLaLa横浜についてお伝えします。
傾いたマンションの現状!パークシティLaLa横浜は既存建物の解体が完了
2015年に杭問題が発覚したパークシティLaLa横浜。業界最大手の三井不動産が700世帯以上の大規模マンションで起こした事故として話題になりました。
この問題は、住民負担なしでの建て替えで決着はつきましたが、施工不良による建物の傾斜、データの偽装・改ざんなど問題が次々と発覚し国土交通省も動き出すほどの大問題にまで発展して全国的なニュースにもなりました。
それから、2年が経過。
パークシティLaLa横浜の状況
パークシティLaLa横浜のあった西側です。12階建ての大型のマンションを覆うように足場が組まれてましたが、すでに亡くなっています。
すでに、マンションは面影がなく、青空が一面に広がっている状況。
まだ瓦礫の処分などは行っていましたが、これだけの大規模マンションが建った半年ですべてが無くなったのには驚きがかくせません
南側にあった棟もメインエントランスもすべて解体が完了していました。
既存樹はそのまま残されてました。
この時期に紅葉しているのでメタセコイアでしょうか。
ぽつんと角地に残されていて、哀愁も漂います。
同じく南側には、パークシティLaLa横浜が提供する公園のような広場があります。
こちらも現状のままで残されていますが、パークシティLaLa横浜の住民がすべていなくなったため、ここで遊んでいる親子は誰もいませんでした。
本当に杭は届いていなかった?真相は?
横浜市のマンションが傾いた問題で、支持層と呼ばれる固い地盤に届いていないとされる基礎杭(くい)の状態を確認する再調査を実施されました。もともと、三井住友建設で地盤を調べた結果はこちらのとおりでした。
- 傾いた棟に使われた杭の15%にあたる8本で不具合がある
- そのうち、6本は支持層に達していない状態
- 残り2本は支持層に十分に入っていない「根入れ不足」の状態
ただ、実際にくい打ちを行っていた旭化成側は支持層に届いていると主張。
別の方法で検証するよう要請しており、真相が混沌としかけました。
横浜市も原因究明のための再調査を要求。
そして行われた再調査。
三井住友建設が調査主体となり、旭化成側が協力する形に。
客観性を担保するため、旭化成側関係者が立ち会ったり、利害関係のない業者にも協力してもらい調査が実施されました。
結論:パークシティLaLa横浜の杭は未到達かつ、根入れ不足あり!
この杭問題は、2017年6月に決着しました。再調査を行った販売元の三井不動産レジデンシャル側が実施した詳細な地盤調査の結果、「杭(くい)の未到達、根入れ不足と推察される状況は、ほぼ変わらないと考えられる」との最終見解。
解体工事のさなか調査したことで、
当初の三井住友建設が主体となった調査結果と同じとなり決着となった次第です。
さいごに
調査結果もでて、パークシティLaLa横浜は、2017年5月から解体工事が進められてました。とはいえ、全ての問題が片付いたというわけではありません。
三井不動産レジデンシャルは2017年11月28日に、損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしてます。
対象は、施工にかかわった三井住友建設、日立ハイテクノロジーズ、旭化成建材の3社。
その額、「約459億円」。
705戸の住戸数で割ると、1世帯あたり6510万円です。
パークシティLaLa横浜は2007年の発売当初の価格としては3LDKの間取りで3000~4000万円。
ららぽーと横浜の隣という事で値上がってましたが、解体費用・補償費用含め高くついた結果となりました。。。
今回の訴訟は、建て替えや工事期間中の住民の仮住まいなどにかかる費用の負担について、三井住友建設、日立ハイテクノロジーズ、旭化成建材の3社と合意が取れなかったため訴訟に発展したとのこと。
パークシティLaLa横浜に住まわれていた住民への影響はなさそうですが、完全決着までは数年かかりそうです。