冷蔵庫でも特に壊れやすいと言われる製氷機は専門家に頼んで故障化を特定するのにもお金がかかり、さらに修理費用も非常に高額です。
今回、素人ながら自力で冷蔵庫(MR-MX50E)の製氷機故障を「0円」で修理ができたので、調査と解決までの修理方法についてお伝えします。
冷蔵庫の故障を自力で0円修理|リコール対象?冷蔵庫の氷が製氷室でガチガチに固まった際の対処法まとめ
これまで使ってきた冷蔵庫の製氷機トラブルはゼロ
家電を購入して修理が必要なレベルになったのは初めてのことでした。
これまで使っていた冷蔵庫は安心と信頼の国内メーカー、パナソニックの冷蔵庫。
パナソニックの冷蔵庫は「はやうま冷凍」や「ナノイー」、「温度管理」、「AI」などの便利なオプションが多くあって高機能です。
そして、10年以上使っていてもノントラブルという優秀な冷蔵庫でした。
また、実家で使っている冷蔵庫はシャープの冷蔵庫と、日立の冷蔵庫です。
多機能ではありませんが、自動製氷機能はあり、親に聞いた所、これまでトラブルらしいことはまったくなかったとのことで、これまた優秀な冷蔵庫。
国内メーカーは故障が少なく安心というのは事実ですが、それでもトラブルが発生することはあります。
冷蔵庫のように長らく使う家電は保証期間は特に長期保証をつけておくのが安心です。
故障した冷蔵庫はMR-MX50E-W1
今回、製氷機が故障してしまったのは冷蔵庫の型名は「MR-MX50E-W1」です。
この冷蔵庫は横幅はマンション向きの65cm、奥行き・高さを大きくして500リットル以上の収納力ががある「置けるスマート大容量」シリーズです。
冷凍機能「切れちゃう冷凍」は完全に冷凍しないは食材は解凍いらずとのことで、冷凍庫の使い方で人気があった機種です。
1年保証が切れた16ヶ月目に製氷機が故障
とある暑い日のことでした。
まだ新しい冷蔵庫(MR-MX50E)で製氷室から氷が取り出せなくて固まっていると家族から言われて気づき。
問題が起きたのはちょうど製氷室の中央の製氷皿真下あたり。
大きな一枚の板氷が出来ていて、できた氷が取り出すことができません。
固まった氷は大きな一枚氷となって、製氷機の下部にある白い吸音クッションごとガチガチに固まってます。
復旧優先!製氷室を分解(0円)
まずは大きな一枚氷となった製氷室を元に復旧させる必要があります。
幸い、製氷室のプラスチックパーツや氷検知レバーは凍りついてないので、氷受けを取り出すところまでは女性でも用意にできます。
氷受けの中の凍りついた板氷はパーツを取り外し、水を流すことでしばらくしたら解凍され、氷を剥がすことができるようになります。
実際ここでミスをしてしまったこともあり、ぜひ気をつけてほしいポイントがあります。
それは板氷が解凍しきるまえに無理して氷をひきはがしたことで、白い吸音クッションが切れてしまいました。
大きな板氷が製氷機にできたことで焦ってしまったことが原因です。
凍ってしまった製氷機の氷はとければ簡単にはがれるので無理は禁物です。
製氷機の販売元修理は有償?無償?
修理相談は無料で販売元に問い合わせ可能(0円)
メーカーホームページで修理相談ができます。
こちらには冷蔵庫の点検・修理のご依頼前に活用できるサポート情報や、お問い合わせ窓口、点検・修理のご依頼先について案内があります。
お客さま相談センター/サポートセンタは製品の操作取扱い、お手入れで復帰できるのか、お客様がご自身でできる確認方法など、修理のご依頼前のお問い合わせを相談に乗ってくれます。
相談は電話またはインターネットどちらでもから依頼ができます。
インターネットから行う際は、故障した家電の型名(MR-MX50E)や購入時期、故障内容と折返し連絡先について記入すると、およそ1時間後ぐらいに電話がかかってくるので、お話しながら相談に乗ってもらえます。
お客さま相談センターで聞けること(0円)
まずは症状を伝えたら、
冷蔵庫トラブルで多いのは可動部である製氷機の故障と言われました。
その理由は冷蔵室や冷凍庫とちがい、製氷室は以下のように実際にモータやセンサが動いて氷を作っているから。
- ポンプで水を吸い上げ、製氷室の製氷皿に水を送り込む
- 温度センサで氷ができたか確認
- 凍ったら、製氷皿をひねって氷受けに氷をだす
- 製氷室が溢れないか、氷検知レバーでチェック
修理は翌日に駆けつけ可能!費用は高額
修理のための技術員派遣は最短翌日から案内可能とのことで、早々に着てくれることが確認できました。
ただ、技術員が来るとなると,ここからはお金がかかります。
ホームページには冷蔵庫修理料金の目安もあり、概算料金が確認できます。
修理料金は、技術料・部品代・出張料などで構成されています。
- [ 技術料 ] 故障した商品を修復するための料金です。
- [ 部品代 ] 修理に使用した部品代金です。
- [ 出張料 ] 商品のある場所へ技術者を派遣する料金です。
冷蔵庫(MR-MX50E)の標準保証期間は購入日から1年間です。
家電量販店によっては購入時に5年、10年保証サービスを提供しているので、延長保証期間であれば無償で修理ができます。
今回のケースは保証期間外だったのことで、サポートセンタからは費用について詳細を教えてもらいました。
- メーカーサポートにお願いすると、自動製氷機が故障していて氷ができない場合は12,100円~28,600円ほどかかります。
- メーカーサポートにお願いすると、冷凍室のみが冷えない、冷えが弱い、冷凍室に氷・霜が付着。冷凍室ドアが開かない場合は、9,900円~30,800円となってます。
どちらのケースでも必ずかかるのは技術員の出張料で3000円ほどです。
そして、故障箇所を探す診断料が2000円弱ほどかかります。
設定ミスなどでもし問題箇所がなければ、計5000円ほどは必須でかかることになります。
おし問題箇所が見つかった際は、修理をするための交換部品台がかかります。
そして、サポート員が分解・取り外し・取り付けを行う際は7000円ほど技術料がかかります。(技術料がかかる際は診断料の2000円がサービスとなります。)
そのため、冷蔵庫の製氷機の部品故障の修理となると部品代を除いても最低1万円かかることになります。
サポート員も訪れて実物の冷蔵庫を見ないと故障箇所はわからないとのこと。
お願いするとしたら結構な金額になるので、できるだけ自前で修理するほうが明らかにいいです。
製氷機の故障箇所探し(0円)
製氷機が故障しやすいのは他のメーカーの冷蔵庫も同じですが、Googleで調べると特に故障がおおいとの報告が見つかります。
”Google検索キーワード:冷蔵庫 製氷機 故障”
サジェッションキーワードで”製氷機 板氷”や"製氷機 一枚氷"などかなりの数がヒットします。
それら先人の製氷機の故障を調べると、この製氷ユニットは他のメーカーよりも製氷皿や製氷皿取付枠が割れ易いと報告されていて、どうやら定番の症状のようです。
冷凍室・製氷機の分解(0円)
冷蔵庫の分解 上級者編(非推奨)
まずは故障の原因を探る為に分解します。
”製氷機分解”で検索すると専任技術員が行うようなドライバを使った詳しい分解方法がYouTubeにあります。
こちらを参考にすすめると、製氷室と冷凍室の真ん中の仕切り板のネジを外せば、仕切り板が引っこ抜けます。
そうすること、冷凍庫の奥にある製氷ユニットが見えてきて取り外せるようになります。
(コネクターカバーの横を押し上げて本体を右にずらすと取り外せます)
※上記の範囲の分解であれば冷蔵庫の作りはシンプルで危険性は少ないのですが、電気部品の取り外しなどは間違って故障を誘発させる原因になりかねません。
※最悪、冷蔵庫の買い替えとなり高額な出費となるのでドライバを使わずにすむ範囲で分解することをすすめます。
冷蔵庫の分解 初級者編(推奨)
冷蔵庫(MR-MX50E)の取り扱い説明書を読むと安全な範囲で分解ができます。
まずは製氷室の氷受けを外します。
これは白いプラスチックを持ち上げるだけで取り外しができます。
特にはめ込みパーツや引っ掛かりもないので簡単に製氷室から取り外せます。
次に、製氷室の外扉を取り外します。
こちらも引き出しタイプとなっていて、最後まで引き出してから少し上に持ち上げると簡単ん取れます。
ここまでドライバを使わずに安全に製氷室の中が見れるようになります。
次は製氷ユニットの取り外しです。
製氷室を除くと上部に製氷ユニットが取り付けられています。
こちらの取り外しは冷蔵庫の製品マニュアルにかかれているので簡単です。
まずは製氷皿の右側にあるロックを下に引っ張り解除します。
そのあと、製氷皿をまっすぐ引き出すことで製氷室から部品を取り外すことができます。
製氷機の故障箇所特定
製氷皿の破損有無をチェック
インターネットで冷蔵庫の故障を調べると、10年前ぐらいから製氷皿の破損事例が多くありました。
製氷皿は部品としては2000円弱と非常に安価なプラスチック部品なので、自力で復旧修理する人も多くいます。
(最近は少なくなっているのか報告はあまりありません。)
同様の故障事例かとおもい青い製氷皿をじっくり見たところ・・・製氷皿の破損は無いようです。
試しに水を入れてみたり、手でなぞったりしても破損しているような箇所はまったく見当たらず我が家の冷蔵庫の製氷機は別のところに問題があったようです。
次にチェックスべきは製氷皿の受け側です。
製氷機の部品を取り外すことができれば目視もできるのですが、安全にすすめるため懐中電灯を片手にスマホで内部構造を撮影して故障箇所の調査を開始。
写真をとったのですが、氷をねじって取り外す製氷皿の受け側の部品も故障はしてません。
ここまでが自力で思いついていた修理だっただけに、修理を諦め百均の製氷皿で氷を作ることも頭をかすめます。
板氷の原因は冷蔵庫本体側の氷柱!
製氷室の写真をよく見てみると、製氷皿の受け皿近辺や水の注ぎ口のパーツ(真ん中左の黒い穴あたり)あたりに小さな氷柱ができてます。
氷柱はガッつり凍っていて、はじめは気づかなかったのですが、分解調査をすすめて製氷室の温度があがってきたことでだんだんと溶け始めておっこってきました。
製氷機の故障と思っていた問題は、製氷室に水を供給する冷蔵室と冷凍庫の中間の場所で氷柱ができて、水が注がれた際にツララを伝わって板氷ができたのが原因です。
対処法まとめ
物理的な破損や故障がなく、原因がわかればあとは簡単です。
時間をかけて無理せず氷柱を自然解凍させます。
最後は手探りでツララを剥がしてキッチンペーパーで水気をふくこと10分、製氷室はきれいになり、氷がくっつく問題はなくなりました。
※こちらの写真の左側の黒い丸が冷蔵庫とつながっている穴です。ここに硬いツララ氷ができたのが直接の原因だったので、しっかり溶かして剥がします。
※インターネットでも数少ない故障事例の報告で冷蔵庫内にツララができて、氷が固まるという報告もあり、その方はドライヤーを使って温めて氷を解凍したそうですが、この季節だったため常温で10分ほど放置したら無事解凍できました。
さいごに
冷蔵庫(MR-MX50E)の製氷室のつららをすべて剥がして自力で修理した後にきづいたことがあります。
それは新しく作られた氷の粒が大きくなったことです。
これまでは小さな氷の粒しかできず、氷間で結合している突起がない氷しかできませんでした。
今回、製氷機故障がなおったあとに氷を作ったら、冷蔵庫の購入時と同じような突起のある大きな氷の粒ができるようになりました。
氷の粒が最近小さかったら、故障の予兆かもしれません。
製氷皿の破損はなく、板氷が製氷室にできるようになったらぜひこの方法を参考に自力で0円修理を試してみてはいかがでしょうか。