
国土交通賞では、主要都市を対象に、4半期毎に年4回地価動向を調査しています。
神奈川県内の調査対象は以下の通りとなっており、商業地は横浜駅西口、みなとみらい、元町、川崎駅東口、武蔵小杉となります。
また住宅地として人気の高い新百合ヶ丘やセンター南も対象となっています。
- 横浜市西区横浜駅西口
- 横浜市西区みなとみらい
- 横浜市中区元町
- 横浜市都筑区センター南
- 川崎市川崎区川崎駅東口
- 川崎市中原区武蔵小杉
- 川崎市麻生区新百合ヶ丘
2017年第1四半期版の調査結果は「地価LOOKレポート」として6月9日に発表されました。
それでは、日本でも有数の知名度の高い商業地域「横浜市中区元町」の地価と今後の評価についてご紹介します。
>> 横浜の人気スポット一覧!テーマパーク・グルメ・オススメ情報85%が地価上昇 地価LOOK第1四半期 国交省
国土交通省の発表内容によると、地価は85%の地区で上昇し、全体として緩やかな上昇基調が継続しています。上昇の主な要因は、大規模な再開発事業の進ちょくも影響しているとのことです。
首都圏全体として全体的に地価は上昇しており、今後もしばらくこの傾向が続きそうです。

神奈川県の総合評価
対象地区の代表的地点について、不動産鑑定士が不動産鑑定評価に準じた方法によって3ヶ月毎にに調査した結果によると、調査対象の5エリアすべてにおいて上昇しています。神奈川県内の住宅地として調査対象となっている新百合ヶ丘・センター南は過去1年にわたって、0~3%の範囲で上昇し続けています。
全国的にも人気となった武蔵小杉も同じ0~3%の範囲で上昇し続けていますが、再開発時に見られた急上昇は落ち着いたようです。
(△ :上昇・増加、 □ :横ばい、 ▽ :下落・減少)
神奈川県横浜市西区横浜駅西口(区分:商業)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県横浜市西区みなとみらい(区分:商業)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県横浜市中区元町(区分:商業)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:□ (0%,横ばい)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:□ (0%,横ばい)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県横浜市都筑区センター南(区分:住宅)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県川崎市川崎区川崎駅東口(区分:商業)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県川崎市中原区武蔵小杉(区分:商業)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
神奈川県横川崎市麻生区新百合ヶ丘(区分:住宅地)
H28.4/1~ H28.7/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)H28.7/1~ H28.10/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H28.10/1~ H29.1/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
H29.1/1~ H29.4/1 総合評価:△ (0~3%,上昇)
>> マンションを相場より高く売る方法
主要都市の高度利用地地価動向報告(H29.1.1~H29.4.1)
不動産鑑定士による調査結果の詳細は以下の通りとなりますのでご参照ください。
神奈川県横浜市中区元町(区分:商業地)
総合評価:0~3%上昇(前期0~3%上昇)
取引価格:△
取引利回り:▽
取引件数:□
投資用不動産の供給数:□
オフィス賃料/店舗賃料:□/□
マンション分譲価格:ー
マンション賃料:ー
不動産鑑定士のコメント
地価動向- 当地区は日本でも有数の知名度の高い商業地域であり、2階以上の店舗の空室が長期化するケースも見られるが、1階店舗は近年の来街者の増加等により依然として優れた集客力を維持しており、強いテナント需要が認められるほか、当期においては1階部分を含む複数フロアでの賃貸借契約の成約が確認された。
- 元町メインストリート沿いの取引は当期においても把握できなかったが、前期以前においては周辺地域で従来よりも高い水準の取引事例が確認された。また、横浜市中心部の他の主要な商業地域では、収益物件の投資需要が堅調で、地価は上昇傾向が継続している。
- このような状況から、当地区において投資適格性を有する物件が市場に供給された場合には需要が競合し、従来よりも高い水準で取引されることが見込まれ、当期の地価動向は引き続きやや上昇で推移している。
将来地価動向
- 当地区は日本でも有数の商業地として注目度は高く、競合関係にある横浜市の主要商業地域に所在する類似不動産と同様に、潜在的な投資需要が認められる。
- 元町・中華街駅の乗降客数は堅調に推移し、中華街は好調な客足を維持しているほか、みなとみらい地区への商業施設立地の進展に伴う波及効果、横浜市中心商業地における収益物件の堅調な取引等から、当地区の取引利回りは長らく低下傾向が続き、当期においても低位水準で安定的に推移している。
- 当地区では今後も不動産投資需要は強いものの、供給が極端に少ない状況が見込まれることを勘案すれば、将来の地価動向は引き続きやや上昇すると予想される。
路線、最寄駅、地域の利用状況など地区の特徴
- JR根岸線の石川町駅からの徒歩圏。中低層の専門小売店が建ち並ぶ商業地区。
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さいごに
横浜市中区元町は、全国的にも有名な元町ストリートと中華街があります。中華街は横浜でも人気の観光スポットであり、元町は横浜らしい建物が多い商業地となっており、引き続き人気は継続し、今後も地価は上昇傾向とのことです。
気になるのは、横浜市役所がみなとみらい側に移転することもあり、今後行政の中心がみなとみらいに移ることで影響を受けないかという点です。
また、根岸線は都心へのアクセスに時間がかかることからマンション需要は今後減少する可能性が否めません。すでに完成された街として今後も継続して発展し続けるための、目玉がほしいところです。
引き続き、他の地域についてもまとめてレポートしてみたいと思います。