都筑区の勝田小学校も建て替え対象!新校舎建設までの通学影響は?横浜市内の小・中学校で建て替えが進む理由まとめ

2018年7月18日水曜日

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横浜市立の小・中学校施設の建て替え計画が具体化してきています。

7月17日に横浜市から発表された内容によると、
2018年度に建て替え計画が始まるのは、こちらの3つの小学校とのことです。
  • 池上小学校(横浜市神奈川区)
  • 榎が丘小学校(横浜市青葉区)
  • 勝田小学校(横浜市都筑区)

なぜこのタイミングで市立小中学校の建て替えを行うのか?
学校施設の建て替え理由、背景、建て替え中の子供たちの通学先などについてまとめましたので、お伝えしたいと思います。



2018年度に横浜市の小学校3つが建て替え着手!都筑区の勝田小学校も対象に

横浜市立小学校の建て替え計画のスケジュールとは?

横浜市教育委員会によると、2018年度より、
池上小(神奈川区)、榎が丘小(青葉区)、勝田小(都筑区)の市立小学校3校の建て替えに着手することが決まりました。

小学校の建て替え工事の流れですが、
2018年度はまずは地域との調整や基本設計などが具体的に進められる予定となります。

実際の建て替え工事は、以下のとおり2021年度を目安に着手され、2023年以降に建て替え完了を目指すものとなっています。
<建て替えスケジュール>
2021年度:小学校の建て替え工事を着手、
2023年度以降:小学校の建て替え完了


横浜市立小学校の建て替え理由とは?

すでに横浜市は小学生の児童は昭和55年をピークに減少しており、
現在はピークの6割程ですが、建て替えが必要な状況になってます。

というのも、第二次ベビーブームのあった昭和40〜50年代に、急増した子供たちを受け入れるために横浜市では小学校や中学校の設立が多く行われてきた背景があります。

このため、現在では横浜市立の小中学校は築40年を超えている建物が多くなっており、その数は5割以上と言われています。



横浜市の予算的な課題もあり、公共施設の長寿命化をはかるメンテナンスをすることで、学校施設は築70年まで使用する方針はあるものの、本来は築40年程度で建て替えが行われていたものとなります。

時代のながれで耐震基準等に大きな変更もあり、
横浜市では1981年までに建設された384校については約1兆円の予算を割当てて、建て替え・学校統合・公共施設との複合化などが進められている次第です。





URL : http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/bunya/tatekae/hoshin.pdf


建て替えが決まった3つの小学校の特徴

建て替えを行う小中学校ですが、建替校選定において重視する点が3つあります。

【機能改善】
教育環境に課題が多く、改修による改善が見込めず建替えにより課題解決を図ることで高い事業効果が見込まれる場合は優先的に検討を実施。
①特殊な形状や配置の学校施設により、児童・生徒の安全確保や学校運営に支障のある学校
②整備の基準を大きく下回る学校
③教育内容や児童・生徒数の変化に伴い増築や改修を繰り返し、使い勝手の悪化やグラウンドの狭あい化により、学校教育に支障のある学校
【学校統合】
今後も少子化により学校の小規模校化が進行する見込みですが、
統合後の教育環境の大幅な改善に加えて、建替中に一方の学校に仮移転することで工事により学校施設の使用が制限される期間の短縮及び機能の維持が図れる学校
【複合化】
学校施設と他の公共施設等を複合化することで、複合施設が拠点施設として地域まちづくりの推進が行えるケース。(これまでも余裕教室を活用した保育所の整備等の実績あり)

今回、建て替えが決まった3つの小学校にはそれぞれ以下の理由があり今年度の事業着手となりました。


  • 池上小:1965年に建設。学校統合にて近隣の小学校との統合を検討
  • 榎が丘小:1974年に建設。機能改善において、廊下に沿って一列に教室が並んでいない点で、他学級との交流や教員間の連携がしにくいという課題を解消。
  • 勝田小:1969年に建設。こちらの校舎は特に古く築50年が見えている状況で、こちらも榎が丘小と同様に機能改善が必要な課題があり建て替えが決定。




さいごに

建替中は通学している子供たちの小学校はどうなるのかというと、
学校教育に必要な機能の維持は配慮されます。

現敷地内での建替えにおいては、
具体的にはグラウンドに仮設校舎又は新校舎を設置され、こちらで授業を受けれるようになるとのこと。


とはいえ、グラウンドの使用が大幅に制限される他、
仮設校舎だけでは特別教室等も影響があり整備が充分ではない可能性もあります。

このため、近隣の学校予定地、小・中学校、閉校跡地及び公共用地の活用により、
グラウンド等を確保するなど、学習環境の維持を図りながら、建替えを進めていく方針となっているとのことです。

建て替えは必ず必要な事業とはいえ、通学中の子供たちへの影響はあるため、
事故などがないように、速やかに新しい校舎が無事建設されることが望まれます。

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