ニュータウンから資生堂がみなとみらいへ移転!リコーも撤退に向けて準備が進む港北ニュータウン・都筑区の現状

2018年10月15日月曜日

パパ目線 港北ニュータウン

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横浜市都筑区にある港北ニュータウンは、企業の研究所や本社を積極的に誘致していく計画が追加され、以前は多くの企業がありました。

最近になっては、企業側もコスト削減や拠点の集約といった観点で事業所を統廃合する傾向があり、港北ニュータウンから去っていく企業も増えています。

最近では、横浜市都筑区早淵にある資生堂の研究所が横浜みなとみらいに移転するといったニュースもありました。


今回は、横浜市都筑区の新栄(仲町台駅)にあるリコーの研究所について、動きがありましたのでお伝えします。



企業が相次いて撤退!リコーの研究所も無くなる?

好業績は過去!赤字に転落していたリコー

リコーと言えばコピー機が特に有名です。

10年前はキャノンとならび好業績で、就職人気ランキングでも上位に位置していた大人気の会社でした。


ですが、現在リコーやキヤノン、富士ゼロックスなどが手がける複合機事業は、紙の使用を減らすなどペーパーレス化の影響を大きく受けています。


とくにリコーはその影響が大きく、2018年3月期の連結決算(国際会計基準)は営業損益が1156億円の赤字という状況となってます。


相次いでリストラ策・事業所の閉鎖が進むリコー

リコーは2017年2月に業績悪化に伴うリストラ策を実施してます。
そのなかでは、埼玉事業所や品川などの4拠点を閉鎖。3000人近い人の配置転換を実施する旨を発表しました。

このなかには、リコーの研究開発機能は神奈川県の海老名事業所に集約するほか、情報システム事業などは横浜市都筑区の拠点にまとめるといった内容も含まれてました。

今回取り上げる横浜市都筑区新栄町にあるリコー中央研究所は、30年以上前の1986年に完成し、港北ニュータウンに進出した企業の中でも最初に拠点を構えており非常に歴史があります。

都筑区の中央研究所はリコーの研修センターに

2018年8月1日付けで、リコーより新たな発表がありました。
その内容はこちらのとおりで、都筑区の中央研究所があった場所を研修施設にするとのことでした。
リコーのニュース・お知らせより
2018年8月1日:リコー研修センターを移転しました
株式会社リコーは、このたび研修施設を横浜市都筑区の横浜仲町台事業所に移転し、本日よりリコーグループ社員向けに研修を開始しました。
 
リコー研修センターでは、集合研修のほか、当社のビジュアルコミュニケーション機器を活用した遠隔研修や、動画や映像を用いたWebラーニングなど、多様な研修を行ってまいります。
 
今回の移転を機に、多様な人材が新たなことにチャレンジし活躍する会社として、「自ら行動し、自ら学ぶ」人材の育成を加速してまいります。

リコーの研究所機能はすでに海老名にできた新しい研究所棟に移るというニュースはありましたが、今回の発表からは都筑区のリコーは「横浜仲町台事業所」と呼ばれていたということが分かりました。


リコーの公式ホームページを見ると、研究開発拠点としては存在せず、事業所ならびに研修センターとして位置付けられていることが分かります。
<リコー横浜仲町台事業所>
〒224-0035 神奈川県横浜市都筑区新栄町16-1
TEL:050-3817-4410
 
<リコー研修センター>
〒224-0035 神奈川県横浜市都筑区新栄町16-1 横浜仲町台事業所内
TEL:050-3814-0800

研修センターといえば、おなじ仲町台の港北ファミールハイツ隣りにあった東芝エレベータ人材開発センターの事務所ビルも取り壊され、シティテラス横浜仲町台弐番館のマンションになったのは記憶に新しいところ。

研修センターのような拠点は、研究開発拠点や営業事務所と比べると特に重要ではないため、撤退までの間つなぎの用途のように思われます。

今後、都筑区新栄町にあるリコーがどのようになってしまうのか引き続き見守りたいと思います。


さいごに

リコー中央研究所からも近い場所にある都筑区早渕の商品研究施設「資生堂リサーチセンター新横浜」が2019年に横浜みなとみらい21地区へ移転することは3年前の2015年に決定したのは記憶に新しいところ。

まだ現在も公式ホームページでは早淵が研究開発施設となってますが、2018年末ごろから新たな施設で稼働を開始する予定とのことで、資生堂もまもなくなくなってしまうのでしょうか。
資生堂リサーチセンター
(グローバルイノベーションセンター)
〒224-8558 神奈川県横浜市都筑区早渕2-2-1
電話 045-590-6000

都筑区の港北ニュータウンの造成に伴い、企業の研究施設などが多く点在してましたが、撤退が相次いでます。

第三京浜道路 都筑ICからも近く、新横浜駅からもアクセスがよい港北ニュータウンは研究開発を行うにふさわしい環境だったと思うのですが、東京都心部からのアクセスが良いとは言えなかったためか残念な限りです。


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