横浜市営地下鉄グリーンラインの輸送力増強!6両化で混雑緩和へ

2021年6月3日木曜日

横浜市全域 港北ニュータウン

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横浜市北部を走る浜市営地下鉄グリーンライン。

都筑区を南北に渡って横断するグリーンラインは緑区の中山駅から港北区の日吉駅を結ぶ横浜市北部の地下鉄として2008年3月に開業しました。

近年、グリーンラインの駅は住みたい町として取り上げられ周辺住民は今も増加傾向です。

グリーンラインを運営する横浜市交通局は利用客が大幅に増えたことを受け、大がかりな輸送改善の取り組みとして列車の車両数の増強にが踏み切ることを明らかにしたのでお伝えします。

横浜市営地下鉄グリーンラインの輸送力増強!6両化で混雑緩和へ

横浜市営地下鉄グリーンラインの現状

横浜市緑区にある中山駅からブルーラインのセンター南駅・センター北駅に接続し、横浜市港北区にある日吉駅までの13㎞を結ぶグリーンラインは横浜市北部の住民を東急東横線に輸送する役割で2008年に開業しました。

もともとグリーンラインは、横浜市営地下鉄ブルーラインや他社の鉄道に比べて小型の車両で、編成も短い4両で運行を開始。

グリーンライン沿線の港北区、都筑区、緑区の3区の人口は横浜市の中でも高い人口増加率
を示しており、開業年は7万2000人だった利用者は、開業年の2008(平成20)年から増加し15万人以上と2倍まで増えました。

特に、グリーンラインの中心にある都筑区は東京に近い利便性のよさや子育て世代が多く、都心部への通勤・通学の需要が引き続き見込まれてます。

これにともないグリーンラインは混雑率も悪化。
通勤時間帯7時半前後はの日吉~日吉本町間では非常に高い混雑率となっています。


グリーンラインではこれまでも、朝ラッシュ時は1時間当たり19本に増発するなど、混雑緩和策を実施してきた。一時は171%(13年)だった混雑率は163%(19年)になったが、いまだ高水準のまま推移している。6両化でさらに解消したいところだ。


コロナ影響でグリーンライン利用客は一時減少中

2008年度の開業以降、利用客が堅調に増加してきた横浜市営地下鉄グリーンラインですが、新型コロナウィルス感染症の影響をうけてます。

横浜市営地下鉄グリーンラインですが現時点では大幅なご利用減が生じています。

ただし将来的な乗車人員の回復に備えるとともに沿線のまちづくりの観点からも、引き続き6両化に向けた駅ホームの延伸工事や車両基地の改良工事などが進められます。

2021年度末には駅ホーム及び車両基地の6両化対応が完了します。

2022年夏ごろから順次6両化車両を導入する予定です。




グリーンライン6両化にむけた輸送力増強の概要

車両の6両編成化

将来的な乗客増に備え、グリーンラインの電車車両は全17編成中10編成に2両増結し、6両編成化がなされます。

駅ホームの6両化への対応

横浜市営地下鉄グリーンラインの6両編成化へ向け、全10駅を6両化対応するため、現在改良工事が進んでます。

2021年3月からホーム延長、ホームドア増設、駅ホーム床面仕上げ、照明等の追加、等の工事は日吉駅、高田駅ですでにはじまってます。


6両化に向けた車両基地の改修

グリーンラインの6両化に向けて車両基地の改修も行われます。

検修庫増築、軌道工事、電気工事、地盤改良、等を予定してます。

グリーンライン6両化にむけた今後の予定

編成の6両化

  • 2019年度・・中間増備車両の発注
  • 2020年度・・車両設計
  • 2021年度・・車両製造
  • 2022年度・・3編成導入
  • 2023年度・・3編成導入
  • 2024年度・・4編成導入

駅改良

  • 2019年度・・設計
  • 2020年度・・工事
  • 2021年度・・工事
  • 2022年度・・残工事

車両基地の改修

  • 2019年度・・設計
  • 2020年度・・工事
  • 2021年度・・工事



さいごに


これまでグリーンラインでは車内混雑緩和策として、
グリーンライン開業(平成20年3月)は朝ラッシュ時1時間あたり14本で運行していたところ、運転間隔の短縮(ダイヤ改正)で運転本数を増加させてきました。

これにより朝ラッシュ時 1時間あたり19本に増発し、輸送乗客数を1.5倍に増やしてきましたが、グリーンライン開業当初から利用客が2倍以上となっているため、混雑度はましていると感じてる方が多いのではないでしょうか。


また、通勤ラッシュ時間帯7時半~8時頃に日吉駅に到着する列車は混雑が見込まれるため、グリーンラインではオフピーク通勤のお願いもしてました。


ただ、現行の輸送力のままでは、2025年度には混雑率が200%に達すると交通局は試算しており、6両化をすすめることとなりました。

今後、車両の増結が始まるのは2022年度から2024年度にかけてとなりすぐにすべての車両が6両化されるわけではありません。

当面は沿線人口の増加と混雑が続く横浜北部・都筑区周辺は鉄道だけでなくバスなどを増便して利便性向上を図ることも検討してほしいと思います。

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